DIN6701

接着接合技術における特殊工程管理手法として世界で初めて標準化された規格が2006年にドイツの鉄道産業向けに発行されました。安全要件に従った製品のクラス分類、それに応じた接着接合要員の力量および資格、設計と検証のガイドラインが規格の骨子となっています。
2008年にDE(ドイツ鉄道)が採用して以降ドイツの鉄道産業では、接着接合技術およびシーリング技術により製品を製造する企業はDIN6701の認証取得が必須となっています。
その後、類似する規格が世界中のどこにもなかったことから、欧州全体の鉄道産業で多くの企業がDIN6701認証取得が進み、実質的に欧州全体で拘束力のある規格として機能しました。
そして2022年7月にEN規格として発行され、鉄道産業界において欧州のスタンダードな規格となりました(EN 17460:2022)。
欧州鉄道産業の大きなサプライヤである中国をはじめ、アジア各国へも普及したことから、ワールドワイドで接着接合の信頼性向上に寄与する規格として機能しています。