ISO21368:2022によると、接着工程は特殊工程（Special Process）です。
特殊工程とは非破壊的な方法では製品の品質を完全には検証することができないプロセスのことです。
場合によっては不具合は使用フェーズ（顧客）でのみ検出されます。
これを回避し、常に高品質の製品を顧客に提供するには、製造プロセス全体におけるすべてのエラーを回避する必要があります。
それには接着接合のためにデザインされた品質管理システム（ISO9001など）の導入と運用によって達成されます。

製品の品質（接着接合の品質）はテストされるものではなく品質そのものが提供されなければなりません。
それが、ISOが接着接合プロセスに品質マネジメントシステムが必要であると規定している理由です。

高品質な製品を製造するには、接着剤による接着プロセスに携わるすべての人が、適切な資格とトレーニングを受けている必要があります。